名作 ブロークバック・マウンテン

セクシャリティ問題を考えさせられるLGBT映画特集

男同士の友情から

ある日唐突に、友人だと思っていた同性の友達から好きだと言われたらどうしますか、なんて質問を度々見かけることがあります。意を決して告白した、その意図を知らずして嘲笑う人もいるでしょう。中には気持ちが悪いとして関係を断絶するという選択肢を取る人もいるはずだ。それはそれで仕方のないことでしょう、分かってくれと言われても分かれるものではない。同性を好きになる、友人として好きになるではなく恋愛対象として好きになる、これには大きすぎるほどの溝が開いているからだ。

今でこそある程度そういう文化もあるんだなと理解できるところだが、子供の頃は『ホモ』や『ゲイ』といった言葉がどちらかと言えば悪口として使用される頻度が高くなかっただろうか。筆者の幼少期もそうだ、何故か必ず悪口にこれらの単語が用いられていたこともあり、分からないながらも差別と偏見によってそうした思想を植え付けられていたといえるかも知れません。

筆者の友人には、正直な話そういう志向を持っている人というのはいる。ただ別段性に関してそこまで偏見を持っていなかった事もあって、特別気にすること無く受け入れたものだ。というか、オタクをしているとそういう文化とは強制的に接することになるので、容赦なくといった方が正確かもしれません。

ある日突然友情から愛情へと変質してしまった関係、けれど男として将来子供を持って愛する家庭を築いていきたいと考えている人も当然いる。この映画はまさしくそんなふとしたきっかけで関係に溺れてしまった男性二人に焦点を当てた作品『ブロークバック・マウンテン』というものだ。

作品概要

この作品は2005年に制作されたアメリカ映画と、今から11年ほど前の作品になっている。それだけ聞くと有名ではないだろう、などと思ってしまうところかもしれませんが、実はこの作品は当時の映画の中でも一番話題をさらったといっても過言ではないのです。何せその年のヴェネツィア映画祭でグランプリである金獅子賞を獲得し、さらにアカデミー賞にもノミネートされるなど非常に評判が高かったのです。

当時そこまでヒットするとは考えられていなかったものの、普遍的なラブストーリーというテーマの下で低予算での制作になった今作は、その作品の世界観が予算以上の成功を導いた。一見すると男同士の気持ちが悪い愛だという風にとってしまう人もいるかもしれませんが、実際は惹かれ合いながらもお互い守るもののと相反するものとの間で苦しむ姿がとても叙情的に描かれている。

そんなブロークバック・マウンテンという作品、まずはあらすじから見ていこう。

あらすじ

1963年夏、ワイオミング州のブロークバック・マウンテンの山中にて放牧を行う季節労働者として、牧場手伝いの『イニス・デル・マー』とロデオ乗りの『ジャック・ツイスト』が雇われる。過酷な労働を共にする中で、何をするにしても一緒に行動する2人だったが、やがてそれはジャックがイニスを誘ったことによって一線を越えた、友情ではない関係が始まってしまう。

夏だけの仕事だったため、労働契約が終了して再会する約束をかわさないまま2人は別れてしまった。その年にイニスは婚約者と結婚し、娘2人という所帯持ちとして充足した生活を送るようになる。一夜限りの迷いだった、そう忘れようと専念する一方で、ジャックはまた来年も会えると期待していたが、愛しき人はそこには来なかった。

仕事を断られ、テキサスで知り合ったロデオ・クイーンと結婚してからは彼女の父親が経営している会社で働くようになります。ジャックは本気だった、そしてイニスもまんざらではなかったが、彼には同性愛というものにあるトラウマを抱え込んでいた。それがあったからこそ、ジャックとの関係を本気で突き進もうとは思えず、男としての人生で当然の選択肢を選びとった。

それぞれが家庭を持って別々の人生を歩もうとしていた、しかしそれはジャックがイニスの元を尋ねたことで歯車が狂い始める。イニスがこれまで培ってきたものが壊れ、ジャックはただただ愛する人といっしょにいたいと訴える。狂おしくも一緒にいたいと願う、けれどそれが出来ないジレンマがある。ただ1つはっきりしているのは、本当にお互いを愛し合っているということだけは間違いなかった。

好演をしている

1つ注釈しておくと、いくらこのような作品に出演しているからといって、必ずしも俳優さん方がゲイだと言うわけではない。恋するリベラーチェでもそうだが、妙に演技がリアルすぎてどうしてここまで説得力があるのかと、そう思わせる内容になっていることもありますが、それもは実力だとしか言いようがありません。実際、主人公として描かれているイニス役の『ヒース・レジャー』・ジャック役の『ジェイク・ジレンホール』、共に出世作としてこの作品があってこそスターダムに登りつめたと言わしめるほどなのです。

ヒースさんについては自宅で死亡しているのが見つかり、既に故人となっていますが当時の人気はそれはもう凄いものだったと言われている。またジェイクさんについても『世界で最も美しい人50人』というピープル誌での企画にもその名が挙げられたほどだ。思い入れも確かにあるのかもしれませんが、それだけ作品を素晴らしく演じられたというだけでも凄いことでしょう。

監督にしても

ちなみに、この作品を制作した『アン・リー』という監督だが、前作『ハルク』を発表してヒットが期待されたものの、出来の悪さなどから高い評価を受けることはありませんでした、もう後には引けないとして選んだ作品がこのブロークバック・マウンテンとなっている。結果的に各映画賞でも独自の異彩を放ち、総ナメにする勢いの下で大ヒットした。

これは見といたほうがいいですよ

お墓・墓石のことならサンソーへお任せ下さい。値段、価格のわかるショールームを構えていますのでお施主の都合で相談、打合せができるやさしい石材店です。墓石選びで迷ったらぜひお越しください!

↑PAGE TOP