見ておきたい、アデル ブルーは熱い色

セクシャリティ問題を考えさせられるLGBT映画特集

映画史上最高傑作とも謳われる問題作

男性同士の恋愛でも苦労することは山ほどある、それは同時に女性同士の恋愛においても例外ではない。同性愛を重んじるというだけで宗教的な側面からも、認識することは出来ないと言われた時代において、その問題に出くわした人は一行に禁忌とも言われていた同性愛をする人々に中傷誹謗の矢が向けられてしまう。否応なく、無慈悲に糾弾される姿は絶え間なく貫き続ける。それでも自分たちが愛した人が、たまたま同性であっただけにすぎないというのも事実だ。今ではある程度緩和されてきましたが、そんな叫びすら届けられることもないままマジョリティの中でマイノリティは弾圧され続けていたのです。

ここで1つ勘違いしてはいけないのが、同性愛者の人々が最初から自分にそういう自覚があるわけではありません。友情だと思っていた、ただそれがいつの間にか友人としてではなく、性の垣根を超えた異性に向ける愛情になっていたという事実もある。最初から同性を好きになるつもりではなかった、けれどそれ以上に惹かれるものがあったからこそ、自分と同じ性別の人を好きになってしまったケースも有ります。この作品はそんな、友情だと思っていた感情が実は愛情だと知って、感情を抑えられなくなってしまった女性の物語。

『アデル、ブルーは熱い色』、この物語で考えさせられるのは同性愛としての視点ではなく、愛するがゆえの業の深さを考えさせられる作品となっています。

作品概要

この作品は2013年にフランスで制作された映画で、これほど愛するということの重さと気高さを理解させられる作品はなかったといえる内容となっている。同性愛という大きなキーワードのもとで制作されたこちらの作品はその年最大の話題作とまで言われ、あのカンヌ国際映画祭にて最高賞とも言われるパルム・ドール賞を受賞することにもなったのだ。本来なら監督のみに送られるコチラの賞、何とこの作品で主演を務めた2人の女優にも贈られるという、映画史上において初の快挙を成し遂げたのです。

それだけの話題作、どんな内容になっているのか、まずは簡単にあらすじから見ていこう。

あらすじ

どこにでもいる、平凡な家庭で生まれ育った高校生のアデルはその日デートの約束のために街中を歩いていた。急ぐ傍らで見かけた青い髪の女性、すれ違っただけだったが何かが違うと一瞬で感じたアデルだったが、その日は何事もなかったかのように過ごす。数日後、たまたま訪れたバーで青い髪の女性と再会する。エマと名乗った彼女、アデルにどうしてここに来たのかと尋ねると意味は無いとアデルは告げる。しかしエマは世の中に偶然はないと笑顔でそう告げ、アデルもそんな妖艶で不可思議な雰囲気を持つエマに興味を持たずにいられなかった。

2人がその後友人となって接することになっていく、自分とは全く違った生き方をするエマ、そんな彼女の姿に心打たれるアデルの想いに変化が生じる。やがて2人、エマは元来レズビアンだったがアデルのことを最初からそういった風に見てはいなかった。アデルもまたそのことを気にした覚えはなかったが、自分とは違う人生を生きてきた彼女を求めずにはいられず、遂に一線を越えてしまう。

公私共にパートナーとなった2人、アデルは高校卒業してからはエマと共に暮らし始め、教師として日々過ごしていた。エマもまた自身の夢である画家として邁進していたが、遂に彼女の夢が一歩前進する事態が起きる。エマのモデルで絵を描いてもらっていた幸せ、それがずっと続くとアデルは信じていたが、エマの作品披露パーティーにてこれまでとは違った彼女の側面を見せられたと感じたアデルは、急にエマが遠い存在になってしまうという焦燥感にとらわれる。

自分以外と誰かと関わるエマの姿に嫉妬心を抑えられないアデルは、魔が差して職場の男性と寝床を共にしてしまいます。それがエマとの関係を修復不可能にしてしまうことになってしまうなど、彼女は知る由もありませんでした。

愛していた

この作品では最初、アデルはそもそも異性愛者であり、男性とのデートを楽しむ平凡な少女として描かれていました。どこにでもいて、何も代わり映えのしない日々を過ごしていくだろうと思っていた彼女の前に現れたのは、レズビアンであり画家として夢を追い、社会やマイノリティという枠に囚われない先駆的な思考を持ったエマという女性。

アデルにすれば人生において自分が遭遇したことのなかった人間との邂逅により、大きな躍進を得たことになる。自分の知らない、自分が今まで見たことのない人間の生き様は普通しか知らなかった無垢な少女の心に確かな衝撃を与えていく。それはやがて友情を飛び越えて、自分だけのものにしたいという独占欲・愛情へと変化していった。

自分でも気づかない間に変化した感情、一度知ってしまったら二度と手放すことの出来ない想いに、アデルはエマと共に生きることを選びます。こうした姿は、どことなくブロークバック・マウンテンのイニスとジャックに似ているのかもしれません。

向かう先は

ただそれまで平凡が当たり前だった少女にとって、エマという存在はあまりに前衛的だったのも納得ができる。作品を見ていると、確かにアデルは彼女を愛しているのかもしれない、しかしその愛が本当の意味でなのかは少しだけ疑問が残った。エマにしてもアデルから向けられる感情は本物だと思っていたが、何処か違うと薄々感じていたのかもしれません。

それが物語において大きく影響をもたらすことになる、それだけは確かだった。

これは見といたほうがいいですよ

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